産後うつを早期発見する
3月になり、徐々に気温もあがり春らしくなってきましたね。
先月、新聞等の報道で産婦人科診療において「産後うつ」への対策がすすめられていることが公表されました。
出産した女性の1割に「産後うつ」がみられるそうですが、残念ながら現時点では、「産後うつ」に対する診療ガイドライン等はなく、診察する医師の判断で診療が異なっています。
そこで、産婦人科診療ガイドラインに「産後うつ」の対策を盛り込むことで、早期に兆候を見つけ、早期発見・早期治療につなげようとしています。今後は産婦人科医と精神科医のネットワークづくりを進める方針だそうです。
産後うつの症状としては、慢性疲労感、不安感、苛立ち、食欲低下や過食などがあげられますが、育児や家事などの忙しさの中で体調の悪さを感じても、「忙しいせいかな?」となかなか治療に結びつかないケースも多いようです。
看護師として勤務していた時に、産後うつの患者さんからよく言われたのは、「1人でがんばりすぎないで」ということ。
周囲の協力や理解を得ることがとても大切です。
女性は、妊娠、出産のような大きな変化だけでなく、月経、閉経など生涯を通して女性ホルモンの影響を大きく受けます。
また、季節の変わり目、特に年度末・年度開始の境目がある3月~5月においては、生活の変化もあり、心身への影響が予想されます。
忙しい日が続いたときは、意識をして一呼吸したり、休んだり、リフレッシュをしてくださいね。
そして、1人でがんばりすぎないことを、心構えとしてもっていただければ、と思います。